2017 June

 

 

   
 
 
母の大切な友人で公益財団法人「日本編み物手芸協会」の理事長でいらっしゃる 櫻井映乙子先生、「編物手芸を新たに一つの芸術分野と捉え、高齢社会 も迎え た21世紀こそ身近に文化を楽しむ」という設立理念も素晴らしく大いに納得。 母が生前に頂いた先生のご著書を拝読、ノルウェー発祥のハーダ ンガー刺繍な ど珍しい織物や刺繍の種類が丁寧に分類されている。世界中、旅をするたびに出 会うその国の民芸品や工芸品への興味は尽きない。

 

 

 
 
青山のグラスギャラリー・カラニスに器の展覧会を見に行く。23年前、初めて 展覧会を開かせて頂いた思い出深いギャラリー。今年の11月1 日~12日に は私にとっては久しぶりの個展「MY CREATIVE HISTORY」が 開催の予定。皆さんの作品を拝見しつつ、あの頃からのお 付き合いが続いてい る作家の先生も居られて「継続は力」を実感する。

 

 

 
 
 
シャイヨー宮は複合施設で、左翼部分にある国立建築遺産博物館は3つの部屋で 構成された博物館。他に国立海洋(海軍)博物館と人類博物館、映画博 物館と 4つの博物館が入っている。現代建築のギャラリーでは1850年から現代まで のフランス建築150年の歴史を模型と共にたどることが出来 る。「構想と建 築」「建築と社会」の2つに分けられた見学コースがあり、図面や絃が、写真や CG,インタビュー映像といった総合的な資料を閲覧で きる。

 

 

   
 
 
 
マルセイユにあるコルビジェの作品、シテ・ラ・デューズ「輝ける都市」のモッ クアップもあり、かつて泊まったことを思い出す。本当に泊まったお部 屋その もの・・・。

 

 

   
 
 
 
この博物館には中世フランスの象徴となる作品の複製が展示され、礼拝堂や地下 聖堂、丸天井などが実物サイズで再現されている。その美しい丸天井を 抜けて 地下の附属の建築図書館へ。図書館とは思えない美しさに思わずため息。しかし 空調がなく大変な暑さ、コピーの部屋などはもはやサウナ?建築 の資料を見る 気力も失せる・・・。

 

 

1 2 3
 
 
パレ・ド・トウキョウで「DIORAMA」展を見る。ジオラマと聞くと私は建 築模型に使う人の形をした小さなお人形を思いうかべるけれど、実際の 意味は 博物館の展示方法の一つで、展示物とその周辺環境・背景を立体的に表現する方 法。19世紀初頭、フランス人の風刺画家で後に写真発明家とな るルイ・ ジャック・マンデ・ダゲールが、画家ジャック=ルイ・ダヴィッドの弟子シャル ル・マリ・ピートンと従来のパノラマに代わる新たな投影装置 を開発し 「DIORAMA」と名つけた。

 

 

 
 
 
 
 
 
expo index 箱の中に風景画と展示物を置き、その箱の一つの面に設けられた窓から中を覗く と照明などの効果により本当に風景が広がっているかのように錯覚させ る見せ 物として人気を博し明治時代には日本でも流行したとか。「ジオラマ」は明治時 代に入って来たフランス語由来の外来語だという事も始めて知 る。剥製のコー ナーはまるで自分がアルプスの山頂にでも立ったよう、さすが、パレ・ド・トウ キョウ・・・という壮大な規模の展覧会。 page top

home